Column

笑顔でシーズンを終えたい

3月8日。Jリーグ開幕!でも、今年は今までとちょっと違う。日本代表に参加し続けたため、ガンバのキャンプには参加できなかった。練習も数えるくらいしかしてない。そんな中で始まる。不安がないと言ったらうそになる。

でも、楽しみでもある。それは今までより確実にチームの選手層が厚くなり、各ポジションで競争が激しいからだ。FWは2人が外国人。新しい選手も入ってきた。ここでポジションをつかんでいかなければならない。開幕まで時間がない中、一緒に練習をできなかったことは確かにマイナスだが、それは初めからわかっていたことで、言い訳にはならない。毎日常にアピールして、万全の体調をキープして、結果を残し続けるだけだ。

シーズンは長く、過密な日程だ。自分のコンディションをいい状態にしておくことが、一番大事だと思っている。それはフィジカルな面だけじゃなく、メンタルな面も重要だ。オンとオフの切り替えもしっかりやりたい。やるときはやって、休むときは休む。これがすごく重要だ。昔は1日中サッカーのことだけを考えていたけど、今はもう少し余裕を持ってサッカーと向き合えていると思う。

今年のガンバはFWだけじゃなく、MF、DFもかなり層が厚い。ACL、Jリーグ、ナビスコカップ、天皇杯。今までにないくらい過酷なスケジュール。でも、そのすべてのタイトルを取りたい。それだけのメンバーが今年のガンバにはそろっている。チームが成長するためには競争は欠かせない。平均年齢も下がってきていて、気が付いたら上から4番目だ。でもまだ28歳。身体の衰えはまったく感じないし、むしろ進化していると思う。今年も大変な年になると思う。でも、そのすべてを楽しむくらいの気持ちで過ごしたい。そして、笑顔でシーズンを終えたい。

毎日新聞夕刊「サッカーマインド」連載
笑顔でシーズンを終えたい=播戸竜二
2008年3月7日