Column

「食」おろそかにせず

食事、これはアスリートにとって本当に大事なものだ。アスリートに大事な3原則はトレーニング、休養、栄養。いい練習をして、いい食事を取る、そしていい睡眠をする。この三つのうち一つでも欠けると、いいパフォーマンスはできない。

まだ独身なので中でも食事の部分にかなり神経を使っている。18歳ぐらいから栄養学に興味を持ち、もう10年以上。かなりの知識があると自分でも思う。

考えてみると、プロを目指したときから栄養に気をつけていたかもしれない。一番気を使っているのが、バランスよく食べること。そして、食べるタイミング。油物、甘いものは控えるようにし、できるだけ消化のよいものを食べるようにしている。

若いころみたいに毎日焼き肉というのは、最近なくなってきた。食べた次の日は明らかにおなかに残っている感じがするからだ。なので、試合の前にあまり肉類は食べない。試合の後は回復しないといけないのでたんぱく質をたくさん取る。タイミングは運動後の30分以内。でも、練習後すぐにご飯を食べるのは難しいので、そういう時はプロテインなどを飲むこともあるが、サプリメントで栄養を取るよりも、食べて、かんで、栄養を取っていく。

こういうことは今までいろんなことを試したり、勉強したりして自分に合うやり方を実践しているだけで、すべての人に合うかはわからない。何回も移籍したが、最初に見つけるお店は定食屋さん。しっかりバランスよく出してくれるお店を探し出す。朝食、昼食は自分で作ることも多い。「面倒じゃないか?」とよく聞かれるが、プロとしてやっている以上、体が資本。自分で管理をするのは当然のことだと思っている。

毎日新聞夕刊「サッカーマインド」連載
「食」おろそかにせず=播戸竜二
2008年5月30日