ー今年から祐太郎選手がC大阪に移籍したため、チームメイトになりました。移籍にあたっては相談をされたのですか？

祐太郎：いや、「自分で考えろ！」ってバッサリ切り捨てられました。

大輔：（笑）。そこは１プロサッカー選手として自分で考え、決断するところですからね。特に今回は同じ職場になる可能性もあったし、自分の決断に責任を持たせるためにも、敢えて冷たく切り捨てた。でも、決まって良かったです。

祐太郎：セレッソから話をいただいた時点で８割方「行く」と決めていたけど、残りの２割では、兄貴がやりづらいかなってことも考えたんよ。僕と兄貴は４才差で、これまで一度も同じチームでプレーした事も、対戦したこともないだけに、どんな風になるのか想像がつかないところもあったから。あ、でも兄貴が福岡大時代に一度だけ対戦したよね。僕がアビスパ福岡の練習に参加している時に練習試合をして…覚えてる？

大輔：うん、かなり面倒くせ～なって思ってた（笑）。４つも下の高校生に負けたりしたら、兄の威厳も保てなくなるから。

祐太郎：当時、すでに大分トリニータ入りが決まっていた兄貴に対して、僕は妙な対抗心を燃やして「意地でもアビスパ福岡に入ってみせる！」って思っていたからね。かなり気合いが入っていたせいか、逆に福岡大の監督に声を掛けてもらい、トントン拍子で福岡大入りが決まったんやけど（笑）。

大輔：そんな頃からプロ志向だったの？

祐太郎：うん、三潴高校で選手以上にサッカーに熱い監督に出会って“サッカー”“プロ”ということを真剣に考えるようになった。兄貴は高校卒業後にプロになるつもりはなかったん？

大輔：Jリーグが開幕した頃から漠然とプロサッカー選手になりたいとは言っていたけど、高校時代はなれるなんて全く思っていなかったからなぁ。大学３年の時に大学選抜に選ばれて、初めて少し意識したというか。しかも福岡大の卒業生が何人かJリーガーになっていたこともあり、可能性がなくもないなと。まぁ、お前にこんな話をしたことはないけどな（笑）。

祐太郎：僕はめちゃめちゃいろんなことを相談したのに。

大輔：確かに大学くらいまではよく電話で相談されたなぁ。基本的に末っ子で甘えただから、敢えて優しい言葉は掛けなかったけど（笑）。