Interview
Interview:宇佐美 貴史

ー今年は新たにアドリアーノ選手が加わって、前線の争いもより熾烈に。ポジション争いを勝ち抜く自信はありますか?

「去年ある程度試合に出してもらった中で、やれるという自信は持てるようになりましたからね。それに自信を持てるようになれば、持っている技術も活かされるし、そうなれば更に自信も深まっていく。また試合に出ればその都度、自分の足りない部分も明らかになるし、それに気づくことによってまた自分もレベルアップしていける。ただ、課題もいっぱいありますよ。単純に止めて蹴ることから、ドリブルのスキル、シュートの技術…って挙げたらキリがないくらい。もちろん、世界ということに視野を拡げれば、さらに課題も増えるでしょうしね。そう考えるとやることは多いですが、今はとにかく、選手として限界までいきたいというか。選手としていけるところまで成長していきたいし、でも、その『いけるところ』も見たくない。そのためにも、純粋にサッカーが楽しいという気持ちを大事にしながら、これからも上だけを見てやっていきたいと思います。」

ー今季はここまでトップ下のポジションを任されることが多いようですが、手応えは?

「1トップの時は確かにトップ下が多いですね。現時点での手応えは…今はまだ全体のコンビネーションの部分であっていないところもあるし、この間の磐田とのプレシーズンマッチでも、アドリアーが裏にいきたがっている時に、僕が足元に出してかっさらわれてということが何度かありましたからね。そこがちゃんとあうようになっていけば、アドリアーノを含めて今年は全体的に突破力のある選手も増えたし、ガンバには昔からパスもまわせる力もあるので、よりいい連携が築いていけるはず。また去年以上に怖いチームにもなると思う。ただ正直、ポジションは攻撃的なところなら、どこでもいいです。とにかく僕にとって一番大事なのは試合に出ること。試合に出て得ることってホンマに多いですから。」

ープロになっての過去2回は開幕戦のピッチに立っていない。そこへの拘りはありますか?

「過去2年間は、いつもスタートが悪かったというか…開幕でスタメンを獲れるような位置に僕自身がいませんでしたからね。でも今年は自分の頑張り次第でその可能性はあると思ってるし、しかも大阪ダービーですからね。これまで以上に『ピッチで開幕を迎えたい』という気持ちは強い。」


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