Interview
Interview:安田 晃大

ーそうした思いの中でギラヴァンツ北九州を選んだ理由は?

「選ぶも何も他からオファーもなかったし、三浦監督が真っ先に『欲しい』と言ってくれたのも大きかった。また監督も代わって、選手も10人くらい入れ替わると聞いていた中で、“新生ギラヴァンツ”として一からチームを作り上げて行く環境というのも魅力でした。移籍したからといって自分が試合に出られる保証なんて全くないけど、全員が横一線からスタートする中で、自分がしっかりアピールできたら、レギュラーを獲れるという自信もありましたしね。そういう意味では開幕戦(VSジェフ千葉/●0-3)から出場できたのは嬉しかったし、今、ある程度、チームの中心としてプレーできているのも楽しい。ただ、まだ公式戦は1試合しか戦っていないですから。レギュラーに定着した訳ではないし、本当の意味で中心選手になるには、もっとやらなアカンことはある。」

ーご自身にとって、その開幕戦はJリーグデビュー戦でした。感慨深かったのでは?

「いや、それが全然(笑)。試合当日、ホテルでミーティングをしている時は多少、緊張感もあったけど、バスでスタジアムに移動している時にはいつも通りで…ピッチに立っても、特に気持ちが昂るでもなく、思った以上に普通でした。ただ、そうして平常心で挑めたにも関わらず、チームとしては負け、個人としても、いいパフォーマンスを出せなかったのが悔しい。開幕戦ということで慎重にいき過ぎたせいか、練習でやっていたことも発揮できず…後半のようなアグレッシブさを前半から出せたら良かったのに、それが出来なかった。こういう考え方がいいのかは分からんけど、北九州はそもそも去年は最下位でしたからね。失うものがないからこそ、もっと前半からガンガンいければ違う展開になっていたんじゃないかと思う。そういう良い意味での開き直りというのはこれからも必要になるはずだし、その中で1試合でも早く、不名誉な未勝利記録を止めたい。」


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