Interview
Interview:宇佐美 貴史

ー一方、U-22日本代表としても今年は大事なロンドン五輪予選の戦いも待ち受けます。先日の中東遠征で掴んだ手応え、また五輪予選に向けての意気込みを聞かせて下さい。

「今回の中東遠征は、自分自身の今季のスタートから1週間くらいの時期でしたからね。ゲーム感そのものはあまり戻り切っていない中で試合をしたんですけど、先発で出場した2試合目のバーレーン戦については、技術的にも自信を持っている部分はしっかり出せたので、一つ上の世代でも十分やれるという手応えは持てました。ただ今は目の前の1試合の結果にチームも、個人も揺れてはいけないというか。戦った試合を毎回、しっかり整理して、次に繋げていくことを繰り返していく時期ですからね。若い世代の代表でもやってきたように、U-22日本代表としていい積み重ねを続けながら、ロンドン五輪への出場権を勝ち取りたい。この世代の選手たちは各クラブでも試合に出ている選手が多い分、誰かに頼るとか、任せるという感じもないし、それぞれが自覚のもとに、かつ『周りに負けられへんぞ』といういいライバル意識を持ってやれていますから。お互いがチーム内でのいい競争をしながら結果を出せるチームになりたいと思います。」

ー最後に、今年1年の目標を聞かせてください。

「去年は一つもタイトルが獲れなかったですからね。また、自分がプロになってからの2年でチームが手にしたタイトルにも、殆ど僕は絡めていない。だからこそ、今年はしっかりと試合に関わる中でタイトルに近づきたいし、獲れるタイトルは全部獲りたい。ただ、そのためには、さっきも言ったような課題は確実にクリアしていかないといけないし、動きの質、技術の活かしどころ、シュート、パスの精度をもっと上げていかなければいけない。今年は背番号も『11』になりましたからね。過去、松波(正信)さんやバンさんといったガンバファンに愛された人たちが背負った番号の重みをしっかりと感じながら、運動量と質の伴った選手になってチームのタイトルに貢献できる1年にしたいと思います。」

取材・文 / 高村美砂
produced by LIRIONET

前ページ