Interview
Interview:安田 晃大

ーギラヴァンツ北九州に移籍して約2ヶ月が過ぎました。生活も含めて落ち着きましたか?

「ガンバ大阪時代とは生活もサッカーも一変したけど、楽しくやっていますよ。ガンバなら練習場に行きさえすれば練習着も用意されていたし、クラブハウスには筋トレルームも風呂場もあったけど、ギラヴァンツは筋トレをするジムが練習場にはないからまた別の場所に車で移動せなアカンとか。洗濯物は各自で洗うことになっているから練習が終わって家に帰るとまずは洗濯から始めるとか。練習試合で着るユニフォームは、去年使っていたものを着るとか。いろんな違いはあるけど、それは予め分かっていたし、自分たちの立ち位置というか…去年J2に昇格したばかりで、成績も最下位だったということを踏まえても仕方がないと思うんですよね。それに、三浦泰年監督も言っていたけど、そういった設備やハード面を整えていくには、まず自分たちがしっかりと戦える集団になって、結果を残していかなければいけない。あ、でも今年からTOTOさんがスポンサーについてくださったことで、練習場のトイレにウォシュレットがついたんです(笑)。これはホンマにありがたい…っていうことに気づけたのも良かったというか。ガンバ時代はホンマに恵まれていて、それが当たり前だと思っていたけど、実際はギラヴァンツの環境が当たり前なんですよね。自分のものを自分で洗濯して干すのも、自分のコンディションは自分でしっかり管理して、作っていくのも当たり前のこと。そのことに気づけたのは自分にとっても良かった。」

ー改めてお伺いしますが、今回、ガンバ大阪から移籍を決断するに至った経緯を教えてください。

「正直に言うと去年の始めくらいから移籍を考え始め、6月の中断期間には強化部の方に『来年は契約に関係なくガンバを出たいと思っています』っていう意思を伝えていたんです。理由は、試合に出たいから。トップチームに昇格して去年が3年目でしたけど、その間、僕は一度も公式戦に出場できなかったですからね。このままガンバにいても、もしかしたらベンチには入れるかも知らんけど、コンスタントに試合に出場するのは難しいだろうなと感じていた。もちろん、プロになってすぐの時から試合に出られると思っていた訳ではないですけどね。実際、僕がトップに昇格した08年はガンバがACLに優勝した年で、周りのレベルは相当高かったし、チームも強かったのでそう簡単にチャンスは来ないだろうなと思っていたし、自分がそこに食い込んでいくには相当の努力が必要だなとも感じていた。ただ、そこからキャリアを積む中で、去年については、グアムキャンプの時からすごくコンディションも良かったですからね。だからこそACLでベンチに入れたりもしたと思うんですが、結果的には途中で自分がコンディションを崩したこともあり、それを継続できなかった。というようなことを総合して考えた時に、自分の中で『移籍』が現実的になってきたというか。ガンバは今でも大好きなチームやけど、1試合も出ていないのでは何をやってるのか分からんし、プロとしての今後を考えても、このままじゃアカンと思った。」


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