Interview
Interview:安田 晃大

ー残念ながら開幕戦を終えたあと、東北太平洋沖地震が発生し、現在はリーグ戦が中断しています。映像などを通して今回の震災にどんな思いを抱き、今、どういう気持ちでサッカーをしていますか。

「北九州は地震の影響を全く受けなかったけど、日々震災の様子はテレビで見ていましたからね。被災された方たちのことを思うと本当に心が痛むし、同じ日本でもこんなに違うのかと、ただ、ただ『信じられない』という気持ちでいっぱいでした。それに、被災地で苦しんでいる方の気持ちの全てを理解してあげられないということに対して、もどかしさというか…自分への歯痒さみたいなものも感じていました。そんな中で、北九州は練習を再開し、心のどこかで『サッカーをしていてもいいのか?』っていうような気持ちにもなったりもして…。ただ、僕たちは被災していないからこそ、被災地で苦しんでいる人たちを元気づけたり、応援していく義務がある。その1つとしてサッカーは大きな役割を担っているはずだし、実際にいろんな力が発揮できると思いますから。だからこそ、自分自身もとにかく、サッカーが出来る幸せを感じながら頑張り続けていきたい。それによって日本を盛り上げていきたいし、一方でギラヴァンツのホームタウンにおける認知度がまだまだ低いからこそ、もっとギラヴァンツを北九州市に発信していけるような存在にしていきたい。そのためにも今年の目標である全試合出場を達成できるように頑張ります。」

取材・文 / 高村美砂
produced by LIRIONET

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